熱物理工学研究室
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カーボンナノチューブ膜における分子吸脱着現象の観測

 ナノスケールの空間を有するナノ細孔は吸着材・触媒などに用いられ,活性炭・ゼオライトに代表される様に我々の生活に欠かせない材料となっている.活性炭等に関しては,これまで複雑な微細構造の材料への導入や,材料表面の化学修飾により,吸着材・触媒としての性能を向上させてきたが,材料のナノスケールでの構造や表面性状が分子吸脱着現象に及ぼす基礎的理解が十分でない状況である.原子レベルでの構造制御が可能な単層カーボンナノチューブ(以下SWNT)に着目し,SWNTと水分子等の相互作用を探求したいと考えている.得られた知見は空調用吸着剤などを設計する際の重要な基礎データになると考えている.

(東京大学の丸山茂夫先生・千足昇平先生との共同研究)

   
親水撥水

 ←マクロスケール(直径数mmの水滴) での

  濡れ現象

  分子スケールでの濡れとは?

   
VA-SWNT膜 VA-SWNT膜
 

ラマン分光法で水分子の吸脱着現象を観測します

VA-SWNT膜