ロータリーエンジンは一般的な往復動式のレシプロエンジンとは異なり,三角型のローターが回転することで圧縮・点火・膨張過程を実現するエンジンです.それゆえに,構造が簡易的でコンパクトであり,騒音が小さいという特徴を有しています.しかしながら,燃焼室が扁平で混合気の流動が一様的になることなどから燃焼環境が独特であり,より一層の確実な点火技術の開発が求められています.本研究室ではGPFJ(Gasoline Pulsed Flame Jet)を用いて点火支援する手法を提案し,その実現に向けた研究を実施しています.RCM(急速圧縮機)を用いてロータリーエンジンの高速流動場を再現し,GPFJによる点火挙動への影響を調査しています.