九州大学が主催するトライボロジー懇談会は,1982年11月27日に山本雄二教授(現在本学名誉教授)が中心となって始まった懇談会です.現在は杉村教授が中心となって年間7回ほど行われ,これまでの開催回数は280回を超えます.話題提供者および参加者は九州圏内だけでなく,全国の大学,研究所および企業の方から幅広くお越し頂いています.2007年度以降の話題提供者リストは下記の通りです.新しく参加をご希望の方は,幹事の八木准教授までご連絡ください.
次回の懇談会 佐藤剛久氏(EMGルブリカンツ合同会社)に話題提供頂きます.
回数 |
日程 |
話題提供者 |
話題 |
286 | 2017年4月15日 | 大津健史(大分大学) | 1.蛍光観察によるEHL膜内の油の状態の検討 2.MoDTCの摩擦特性に及ぼすりん系添加剤の影響 |
285 | 2016年12月24日 | 中山景次(メゾテクノロジー研究所) | トライボエミッションとトライボプラズマ生起 ーその研究展開と最新の研究成果についてー |
284 | 2017年10月8日 | 西川宏志(九州工業大学) | 縦・横・グリースの弾性流体潤滑 |
283 | 2016年9月3日 | 八木和行(九州大学) | 各種その場観察手法を用いた焼付き現象の理解 |
282 | 2016年7月23日 | 田中宏昌(九州大学) | 転がり軸受寿命に及ぼす水素侵入の影響とその評価法 (続編) |
281 | 2016年6月4日 | 田中宏昌(九州大学) | 転がり軸受寿命に及ぼす水素侵入の影響とその評価法 |
280 | 2016年5月7日 | 松田健次(九州工業大学) | 全面接触に至るまでの真実接触面積の追跡と摩擦特性 ―ゴムおよび弾性接触解析を用いた規則性凹凸面の検討― |
279 | 2015年12月12日 | 益子正文(東京工業大学名誉教授) | 化学屋の立場でのトライボロジーで飯を食って38年 |
278 | 2015年8月29日 | 馬渡俊文(佐賀大学) | 最新の弾性流体潤滑について |
277 | 2015年7月11日 | 前川覚(名古屋工業大学) | 界面ダイナミクスのその場観察 − ゴム材料の接触面観察と添加剤吸着過程 の可視化について − |
276 | 2015年3月7日 | 田中典義(株式会社ADEKA) | 潤滑油添加剤の性能とメカニズム |
275 | 2014年12月20日 | 中村隆(名古屋工業大学) | 摩擦損失削減で自動車の燃費はこれだけ良くなる |
274 | 2014年10月18日 | 青木才子(東京工業大学) | 潤滑油添加剤から形成されたトライボフィルムによる摩擦低減メカニズムの検討 |
273 | 2014年9月20日 | 田中正(大同メタル工業株式会社) 佐藤善昭(大同メタル工業株式会社) |
すべり軸受に関する技術課題 (主にターボ機械用軸受の開発事例、すべり軸受材料の変遷、国際標準化の課題) |
272 | 2014年7月26日 | 徳永雄一郎(イーグル工業株式会社,社会人博士後期課程) | しゅう動面設計によるメカニカルシールの密封機能向上と摩擦低減 機構の検討 |
271 | 2014年6月21日 | Sujeet K. Sinha (Indian Institute of Technology Kanpur) | Some fundamentals of tribology with special reference to polymeric solids |
270 | 2014年5月10日 | Romeo Glovnea (University of Sussex) |
Liquid slip at wall in low-load lubricated contacts |
Vlad Niste (University of Southampton) | Feasibility of using WS2 nanoparticles as lubricant additives | ||
269 | 2013年12月14日 | 大前伸夫(神戸大学名誉教授) | 最近のナノカーボンとトライボロジー研究30年 |
268 | 2013年7月20日 | 横山文彦(株式会社IHI) | トライボロジーの課題 ~陸・海・空~ |
267 | 2013年6月29日 | Romeo Glovnea (University of Sussex) | Bridging between fundamental and applied tribological research at Sussex University |
Martin Vrbka (Brno University of Technology) | Biotribology research at Brno University of Technology | ||
266 | 2013年4月6日 | 染谷常雄(東京大学名誉教授) | ①滑り軸受 -技術と研究の歩み- ②滑り軸受 -標準化の歩み- |
265 | 2013年3月2日 | 宇佐美初彦(名城大学) | 微粒子投射による表面改質とその応用 |
264 | 2013年2月2日 | 三好和寿(元NASA) | NASAのミッションと研究開発の進め方~ 新産業と新雇用創出の 鍵を握るイノベーション |
263 | 2013年1月12日 | 八木和行(九州大学) | 1.薄膜流体潤滑下での弾性変形の影響 2.流体潤滑下での表面テクスチャリング効果 |
262 | 2012年12月8日 | 董大明(協同油脂株式会社) | 1.低速条件下におけるグリースの厚膜化の研究 2.長寿命を目指したアンギュラ玉軸受のグリース潤滑エラストマーの 境界摩擦 |
261 | 2012年10月20日 | 桃園聡(東京工業大学) | エラストマーの境界摩擦 |
260 | 2012年8月4日 | 松山博樹(株式会社ジェイテクト) | 円すいころ軸受の超低トルク化技術 |
259 | 2012年7月7日 | 鷲津仁志(豊田中央研究所) | ソフトマテリアルとしてのトライボ分子シミュレーション |
258 | 2012年5月26日 | 山口哲生(九州大学) | やわらかい粘弾性体の粘着・剥離・摩擦現象 |
257 | 2012年2月18日 | 八木下和宏(JX日鉱日石エネルギー株式会社) | エンジン油用の新規基材の開発と実用化 |
256 | 2012年1月21日 | 多川則男(関西大学) | ナノテクを駆使したHDDの産学連携と技術の最先端 |
255 | 2011年12月10日 | 村上輝夫(九州大学) | トライボロジーとバイオの接点 |
254 | 2011年10月8日 | 大津健史(九州大学大学院生) | EHL膜における気体性キャビティーの成長に関する研究(その2) |
253 | 2011年9月17日 | 大津健史(九州大学大学院生) | EHL膜における気体性キャビティーの成長に関する研究 |
252 | 2011年7月23日 | 水田裕賢(NOK株式会社) | オイルシールのしゅう動面における油の流れに関する研究 |
251 | 2011年6月18日 | 三原雄司(東京都市大学) | 薄膜センサを用いたエンジンしゅう動部の油膜圧力分布計測法の開発 |
250 | 2011年5月7日 | 中嶋和弘(九州大学) |
EPFL滞在報告-UHMWPEとCoCrMo合金の摩擦とポテンシャルに関する研究 |
田中宏昌(九州大学) | アルゴンヌ国立研究所滞在報告-風車用歯車歯面のマイクロピッチングに及ぼす水素チャージの影響 | ||
249 | 2011年1月22日 | 辻江正裕(鉄道総合技術研究所) |
鉄道用レール表層における白色層の形成 |
坂井伸朗(九州大学) | ①生体関節軟骨の力学的特性と機能発現のメカニズム ②バイオロボティクスと福祉工学に関する研究 |
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248 | 2010年12月18日 | 大野信義(佐賀大学) | トライボロジー研究遍歴40年―潤滑油から潤滑材へ― |
247 | 2010年11月13日 | 鎗光清道(九州大学) | 可視化観察を通した生体関節の境界潤滑機構解明へのアプローチ ~関節液中吸着成分の役割~ |
246 | 2010年10月9日 | 小林元康(九州大学) | 表面開始重合法により調製したポリマーブラシ薄膜のトライボロジー特性と水潤滑への応用 |
245 | 2010年9月4日 | 木村誠一郎(九州大学大学院生) | 水素社会における液体水素利用 |
244 | 2010年7月31日 | 横内敦(日本精工株式会社,社会人博士後期課程) | 転がり軸受用グリースの潤滑性能に関する研究 |
243 | 2010年5月29日 | 尾形秀樹(株式会社IHI,社会人博士後期課程) | ①ロケットエンジン用液体水素ポンプへの静圧軸受の適用 ②流体潤滑におけるテクスチャに関する諸検討 |
242 | 2010年4月24日 | 阿保政義(兵庫県立大学) | ①凝着摩耗のシミュレーションは可能か? (離散要素法を用いた摩耗粉 生成過程のシミュレーション) ②静電気エネルギーの有効性について (摩擦帯電現象を利用した静電気 エネルギーの回収とその利用) ③硬質機能性薄膜の提案とその製法について金属の摩擦摩耗と水素 |
241 | 2010年2月27日 | 福田応夫(九州大学) | 金属の摩擦摩耗と水素 |
240 | 2010年1月23日 | 田中宏昌(九州大学) | 水素ガス環境下におけるDLC膜のしゅう動特性 |
239 | 2009年12月12日 | 大野信義(佐賀大学) | 1.油中音速計測に基づく粘度圧力係数の予測 2.宇宙用潤滑剤の潤滑性能評価 3.熱可逆性ゲル状潤滑剤のトライボロジー特性 |
238 | 2009年11月14日 | 浜口仁(エボニック デグサ ジャパン) | ①潤滑油添加剤と添加剤業界の概要 ②潤滑油規格とその運用システムの動向 ③エンジン油の省燃費技術について |
237 | 2009年10月24日 | 佐藤幸雄(鉄道総合技術研究所) |
鉄道用レールの転がり接触疲労損傷について |
日比野澄子(鉄道総合技術研究所) | 主電動機軸受のメンテナンスを軽減する | ||
236 | 2009年7月18日 | 糸魚川文広(名古屋工業大学) | ミクロ・マクロ両側面から見た平行平面軸受潤滑特性メカニズム |
235 | 2009年6月27日 | 土肥俊郎(九州大学) | トライボロジーと対峙する研磨技術 -CMP技術の基礎と最近の動向- |
234 | 2009年2月21日 | 足立幸志(東北大学) | Tribologically-based Machine Design -高機能表面・高機能インターフェースによる高度な機械システムの創生- |
233 | 2009年1月24日 | 服部仁志(株式会社東芝) | PTFEシールの開発で遭遇したいくつかのトライボロジー現象 -自己潤滑、表面の疲労はくり、コロージョン、スティックスリップ- |
232 | 2008年12月13日 | 今戸啓二(大分大学) | ベルト摩擦に関する一考察 |
231 | 2008年11月15日 | 久保百司(東北大学) | 量子論に基づくマルチフィジックス・マルチスケールシミュレーション の開発と機械工学への応用 |
230 | 2008年8月2日 | 本田知己(福井大学) | しゅう動面状態監視の試み |
229 | 2008年6月28日 | 中岡真哉(NOK株式会社) | オイルシールの気体移動機構 |
228 | 2008年5月31日 | 澤江義則(九州大学) | 人工関節に用いられた超高分子量ポリエチレンの摩耗 |
227 | 2008年4月5日 | 益子正文(東京工業大学) | トライボフィルムの摩擦低減作用--吸着有機分子膜の働き-- |
226 | 2008年1月26日 | 松田健次(九州工業大学) | 反発硬さ試験とその応用 |
225 | 2007年12月15日 | 中原綱光(東京工業大学) | 境界潤滑の力学的解釈 |
224 | 2007年10月27日 | 塩見裕(九州大学大学院生) | 光干渉法による流体膜破断と摩耗へのアプローチ |
223 | 2007年7月28日 | 平山朋子(同志社大学) | 潤滑現象の微視的観察と高精度軸受技術への応用 |
222 | 2007年6月16日 | 佐々木信也(東京理科大学) | サステイナブル・トライボロジーへの取り組み |
221 | 2007年4月21日 | 中野健(横浜国立大学) | 触覚情報源としての摩擦信号 |