研究内容

水素利用機器においては、様々な金属部材が水素ガス環境に曝されます。水素が材料の内部に侵入し、強度や延性を低下させる“水素脆化”として知られており、機器の安全設計や低コスト化の障害となっています。
当研究室では、各種金属材料の水素脆化メカニズムの解明、水素ガス環境中で使用される金属材料の選択基準の確立、水素利用機器の強度設計法の確立を通して、より安全で低コストの水素貯蔵・輸送・供給システムの構築に貢献すべく、研究を行っています。

・耐水素脆化特性に優れた高強度材料の創成に向けた水素脆化特性のマルチスケール解析
・Ni基超合金718の3D積層造形材の疲労強度特性に及ぼす水素の影響
・水素チャージしたFe-Cr-Ni基安定オーステナイト鋼の変形・強度・破壊に対する双晶変形と析出粒子の役割
・水素環境下における準安定オーステナイト系ステンレス鋼の疲労き裂進展挙動 に及ぼす負荷波形の影響
・高強度マルテンサイト鋼における水素誘起疲労き裂進展の微視的機構解明
・オーステナイト系ステンレス鋼溶接金属における水素脆性破壊メカニズムの マルチスケール解析
・水素ガス中疲労き裂伝播過程における破壊力学的塑性域の発達挙動
・Ni基超合金の疲労特性
・炭素鋼の水素ガス環境中疲労き裂進展特性に及ぼすパーライトラメラ組織の影響
・析出硬化型ニッケル基超合金の水素脆化挙動
・純鉄における水素誘起疲労き裂進展加速の温度依存性

・Ni基超合金Alloy718の引張圧縮およびねじり疲労強度特性に関する研究
・ベイナイト鋼のねじり疲労限度に及ぼす微視組織の影響



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