九州大学 機械工学部門 水素利用工学講座 水素利用プロセス研究室

所在地:
〒819-0395
福岡市西区元岡744
九州大学伊都キャンパス
ウエスト4号館6階(佐々木)

主幹教授 佐々木一成

サポート

水素利用プロセス研究室:サポート(日本語版)

 政府の日本再興戦略に引き続き、「エネルギー基本計画」(平成26年4月11日)、「水素燃料電池戦略ロ-ドマップ」(平成26年6月24日)においても、燃料電池を核にした水素エネルギーの本格導入が明記され、世界をリードする技術分野になっている。研究開発においては、日本の自動車大手3社すべてが海外メーカーとの燃料電池自動車の共同開発を進め、三菱重工業と日立製作所が原動機部門を統合して世界第3位のエネルギーシステム企業を作るなど、研究開発のグローバル化が急速に進んできている。他方、日本の大学生のうちの留学経験者が約1%にとどまるなど、若い世代が世界から取り残されつつある現状を踏まえて、グローバルに活躍できる高度人材の育成が、急を要する最重要課題となっている。そのような背景のもと、水素研が主導するMITとの連携などが九大の重要な国際活動として大学からも国からも高く評価されている。


 我が国のイノベーションを先導する中核拠点(全国約十数ヶ所)を支援する、「センターオブイノベーション」(COI)事業の一つに、九州大学が採択された(平成25年度開始、9年間事業)。これで当研究室は、COI、世界トップレベル研究拠点(WPI)、企業十数社が入居する次世代燃料電池産学連携研究センター(NEXT-FC)、そして世界最大規模の水素拠点の司令塔である水素エネルギー国際研究センターのすべてに参画する九大唯一の研究室になった。これらの組織と制度、ネットワークをフルに活用して、九大の機械航空工学科出身の大学院生への支援を、以下のように大幅に強化している(指導教員の要了解。国費を除く課程学生対象)。

(1) 博士課程在学中の海外留学(3か月~半年程度)

理工系の世界トップ3の米国MIT、英国インペリアルカレッジ、スイスETHなどに留学。
(航空券代と滞在費などを支給。NEXT-FC等で連携する研究室で国際共同研究に従事)

(2) 博士課程在学中の企業インターンシップ

NEXT-FC入居企業や九大COI参画企業などにおけるインターンシップをアレンジ。

(3) 博士課程在学中の年1回の国際会議発表

研究成果の英語発表の機会をアレンジ。スイスLuzerne(SOFCとPEFCで交互に開催)や米国電気化学会(ECS)など。ただし、研究成果が前提。

(4) 博士課程在学中のスーパーRA支援(3年間)

通常のRAを上回るスーパーRA支援の実施。早期修了に向けた取り組みもサポート

(5) 修士課程在学中の支援(学生アルバイト謝金)

博士課程進学を決めた翌月から、修士課程アルバイト謝金の最高額を上限に支援。
(研究活動に集中可能。最速でM1の4月から支援スタート。ただし、講義時間はアルバイト不可)


 「一人前の研究者・技術者」と認められる世界共通で唯一の資格が博士号であり、また留学経験は大学院の時期を逃すと得ることが難しくなる。本支援制度で、現在の恵まれた研究環境をフルに生かして、燃料電池・水素エネルギー分野の世界のリーダーになるべき水素研の学生諸君を、研究室として最大限応援したいと考えている。

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