機械工学専攻および水素エネルギーシステム専攻は,2010年4月1日に機械系専攻(機械科学専攻および知能機械システム専攻)が改組されて誕生しました.
両専攻の各研究室の研究内容を以下に簡単に紹介します.
九州大学機械系研究室紹介 (22MB)
機械工学専攻
専攻の目的
機械工学専攻は,機械工学に関する広範な専門知識と総合能力を身につけ,また時代のニーズに応じた学際分野の基礎知識も有する技術者と研究者の養成を目的としています.
修士課程の教育 − 機械工学コース・グローバルコース (定員 73名)
機械工学における要素技術からシステムにわたる広範な基礎知識を修得する高等専門科目と,より専門的な知識を修得する先端科目が設定されています.さらに能力開発科目によりコミュニケーション能力を,修士論文により総合能力を養います.また,通常の機械工学コースに加え,英語による教育を行うグローバルコース(10月入学)が設置されています.カリキュラムには以下の特徴があります.
- 高等専門科目の選択必修制により要素技術からシステムにわたる広範な知識の修得を可能とし,機械工学のジェネラリストを育成します.
- 先端科目,および水素エネルギーシステム専攻との連携科目により,時代のニーズに応じた先端的,学際分野に関する基礎知識の修得を可能とします.
- グローバルコースでは英語による授業を行い,学生の国籍に関わらず,機械工学の分野で国際的に活躍できる人材を育成します.
<募集する学生> 学部において機械工学または関連分野を修得し,幅広い製造業の分野での活躍を目指す学生や,機械工学関連の研究者を目指す学生を求めています.グローバルコースでは英語による学科目試験を行い,機械工学の分野で国際的に活躍したい学生を求めています. <カリキュラム>
シラバスをご参照下さい. <修了後の進路> 主な進路は,国内外における機械工業関連の民間企業の高度専門技術者,民間企業・公的研究機関・大学等の研究者,教員です.
博士後期課程の教育 − 機械工学コース・グローバルコース (定員 16名)
高度な専門知識と卓越した分析能力,および広範な知識の両方を身につけ,機械工学の新しい分野を切り拓き,高い技術水準を達成することのできるイノベーティブな研究者・高度専門技術者を育成することを目的としています.通常の機械工学コースに加え,英語による教育を行うグローバルコースが設置されています.グローバルコースにおいては,英語による教育を行い,学生の国籍に関わらず,国際的に活躍できる機械工学研究者,高度専門技術者を育成します.
教育研究分野
機械工学の広範な分野をカバーしており,次のような講座構成をしています.
材料・設計システム | 教授 | 准教授 | 助教 |
---|---|---|---|
固体力学 | 濱田 繁 | 近藤 俊之 | 植木 翔平 |
設計工学 | 澤江 義則 | 鎗光 清道 | 新盛 弘法 |
構造材料評価 | 戸田 裕之 | 高桑 脩 | 藤原 比呂 |
水素適合材料・破壊学 | 久保田 祐信 ※ | ||
マイクロメカニクス | 陳 強 | ||
流体工学 | 教授 | 准教授 | 助教 |
流体制御 | 渡邉 聡 | 津田 伸一 | 高峯 大輝 |
流体設計 | 下山 幸治 | 森 英男 | 草野 和也 |
熱工学 | 教授 | 准教授 | 助教 |
熱エネルギー変換工学 | 森 昌司 | 濱本 芳徳 | 梅原 裕太郎 |
反応性ガス力学 | 北川 敏明 | E.C. オカフォー | |
エンジンシステム | 森上 修 | 安藤 詩音 | |
熱物理工学 | 河野 正道 | ||
熱エネルギー有効利用科学 | B. B. SAHA | ||
機械力学 | 教授 | 准教授 | 助教 |
機械波動音響学 | 雉本 信哉 | 石川 諭 | 米沢 安成 |
機械力学 | 井上 卓見 | 森 博輝 | |
制御システム | 教授 | 准教授 | 助教 |
システム工学 | 木口 量夫 | 西川 鋭 | 辻 康孝 |
制御工学 | 山本 元司 | 中島 康貴 | 金田 礼人 |
ヒューマンセンタードロボティクス | 田原 健二 | 有田 輝 | |
加工プロセス | 教授 | 准教授 | 助教 |
精密加工学 | 黒河 周平 | 林 照剛 | |
材料加工学 | 品川 一成 | 吉年 規治 | 工藤 健太郎 |
生体工学 | 教授 | 准教授 | 助教 |
生体熱工学 | 藏田 耕作 | 塘 陽子 | |
生体機能工学 | 工藤 奨 | 武石 直樹 | 佐々木 沙織 |
先端医療デバイス | 荒田 純平 | D.S.V.バンダラ | |
流体医工学 | 山西 陽子 | 佐久間 臣耶 | 鳥取 直友 |
水素エネルギーシステム専攻
専攻の目的
水素エネルギーシステム専攻は,低炭素社会の実現を先導できる水素エネルギー技術を柱とする環境共生型エネルギー技術の基礎学理を習得した技術者・研究者を育成することを目的としています.
修士課程の教育 − 水素エネルギーシステムコース・グローバルコース (定員 35名)
教育上の目標は,機械工学の基盤の上に水素エネルギー技術の基礎をなす材料・プロセス,安全工学などを理解し,水素に関わる機械装置を一つのシステムとして構築できる技術者あるいは研究者となる人材を育成することです.このために,修士論文の研究課題と高等専門科目,先端科目,能力開発科目の履修を通じて以下の教育を行います.
- 材料・プロセスを理解する機械系技術者・研究者の育成
- 水素エネルギー分野を柱とした環境共生型エネルギー技術の基礎学理の修得
- 国際性を高める教育と産業界と連携した実学教育を重視した教育
- 機械工学専攻と連携し,機械工学基礎科目の履修を支援(機械系学科出身者以外を対象)
また,通常の水素エネルギーシステムコースに加え,英語による教育を行うグローバルコース(10月入学)が設置されています. <募集する学生> 学部において機械工学をはじめとする理工系学科を卒業し,環境共生型エネルギー分野の技術者・研究者を目指す学生を求めています. <カリキュラム> シラバスをご参照下さい. <修了後の進路> 主な進路は,国内外における水素エネルギーを含む環境・エネルギー分野をはじめ,幅広い産業分野の民間企業の高度専門技術者,民間企業・公的研究機関・大学等の研究者,教員です.
博士後期課程の教育 − グローバルコース (定員 9名)
水素エネルギーシステム専攻の博士後期課程は,全面的グローバルコースであり,水素を中心とするクリーンエネルギーの技術を活かして,安全・安心な低炭素社会の実現を先導し国際的に活躍できる研究者,および高度専門技術者を育成することを目的としています.機械工学系修士課程出身者だけでなく関連分野の修士課程出身者も広く募集します.
教育研究分野
水素エネルギーの関係する機械工学の諸分野から材料・プロセスの分野にまでわたり,次のような講座構成をしています.
水素利用システム | 教授 | 准教授 | 助教 |
---|---|---|---|
水素利用プロセス | 佐々木 一成 | 立川 雄也 | 安武 昌浩 |
燃料電池システム | 伊藤 衡平 | 北原 辰巳 | 中島 裕典 |
水素製造プロセス | 松本 広重※ | ||
水素貯蔵システム | 教授 | 准教授 | 助教 |
水素貯蔵システム | 松永 久生 | ||
水素材料・設計学 | 教授 | 准教授 | 助教 |
トライボロジー | 八木 和行 | 田中 宏昌 | |
固体力学 | 濱田 繁 | 近藤 俊之 | 植木 翔平 |
水素機能材料学 | 西村 伸 | ||
水素熱流体工学 | 教授 | 准教授 | 助教 |
熱流体物理 | 宮﨑 康次 | 迫田 直也 | 橋國 克明 |
反応性ガス力学 | 北川 敏明 | E.C. オカフォー |